MG ジム・スナイパーⅡ ~完成~
箒です。今回が本当の最終回です。
外部から直接この記事に飛んで来られた方も、この完成に至るまでの前12回の製作過程をご覧いただけますと大変喜びます。最後にバックナンバーのリンクを貼っておきますので、そちらからどうぞ。
それでは全13回、MGジム・スナイパーⅡ製作の完成品をどうぞご覧ください。
前回
完成
今回のMGジム・スナイパーⅡも前回までのHGと同様につや消し処理によって落ち着いた仕上がりにしています。ただ、HGと違うところは、ディテールアップによって内部フレームまで再現されており、そこをメタル塗装することとメタルパーツを付けることによってアクセントが施されているという点です。
後ほどご紹介しますが、今回から撮影ブースを導入しています。せっかく良いものができても背景が塗装ブースでは味気ないですからね。
撮影ブースの使い方を試行錯誤している段階なので、まだ光源の調節が上手くいっていない箇所がいくつかありますが、ご了承ください。
正面
左右
背面
個人的に背面がとても気に入っています。メタルパーツやシルバー化したバーニア、内装のアイアンがキラリと光るところがマットな表面と良い対比になっており、落ち着いた仕上がりの中に一筋の鋭さを感じさせます。
バストアップ
ダクト内のグレーの塗り分けがいい感じで効いているように見えます。MGだからこそ、こういった細かいところでひと手間加えるだけで完成度が格段に上がるわけです。
バイザーを下ろした状態です。最高ですね。(語彙力消失)
前回、胴体組み立ての際に言及した色合いについて
肩の小さいパーツがライトグレーに置き換わっています。胴体だけでは若干浮いているように見えますが、あとで登場するバックパックと同じ配色になってバランスが取れる仕上がりになっています。
上の写真をご覧いただければわかると思いますが、サイドバックパックのモールドもライトグレーで塗り分けていました。そこと胴体の1パーツの色を合わせることでバランスを取っていたというわけです。
マシンガンも色分けの大切さがわかったのでとても良い経験になりました。銃身のシルバー塗装はもちろん、マガジンを別色にするだけで弾倉の要素が強調されたので情報量アップに貢献しています。
素組みの時も書きましたが、やっぱり原型になったジム・コマンドに似ていますね。
スナイパーライフルはもちろんのこと、マシンガンの両手持ちも可能。
ウェザリングなどの汚し処理をしておらず、きれいな仕上がりを心がけているので、どちらかというと市民を守るために市街地に配備された機体の印象があります。
予想した通り、シールドを立てかけて後ろから撮った写真は映えますね。
いま気付きましたが、シールドの下部が浮いていますね……。元々嵌りにくいところではあるので、あとで接着しておきましょうか。
武装 (スナイパーライフル)
一番上手く撮れたかな、という写真を選んでみました。
銃身をシルバーで塗装したことによって、より兵器らしさが出た気がします。
スナイパーライフルの色合いも意外と良いのではないでしょうか。
下の写真は少し光量多めですが、そのおかげでふくらはぎのメタルパーツが光っていい味を出しています。こういう感じが欲しかったんです。
構え (立ち)
所々でメタル要素が光に反射していますね。内装のアイアンはあまり反射しないかもと予想していましたが、意外と主張していました。これもまたよし。
構え (立ち膝)
この構えが見たくてここまで頑張れました。最高の瞬間です。
やっぱりジムスナはライフルを構えているときが一番輝いて見えます。
パッケージアングル。
私がこの構えを取らせるときは、自分でもライフルを構えるふりをしながら「肩がどこまで上がるか」とか「腕がどういう向きを取るか」など実際の構えに近くなるよう意識して行っています。
キットの限界がある上、塗装が剥がれないようにと意識しながら無理に動かさないよう注意しています。
斜め後ろから。右膝、左足首シリンダーの活躍シーンです。
真後ろから。全塗装して様々なパーツを塗り分けてから組んでみて気付きましたが、今回後ろの仕上がりが素晴らしいです。素組みの時は正面の構えがとても好きだったのですが、今こうして後ろから見てみるとこのアングルが最高に好きになりました。
情報量が増えるとそれだけ現実味が増すので、普通のプラスチックの模型から本物を縮小したモデルになった気がして、本当に実在するような感覚に陥るんですよね。MGということで元々かなり細かい造形だったものをさらに塗り分けたりしたことでよりリアルな仕上がりになったのではないかと思います。
ビームサーベルも塗装しています。本体が全塗装でビームサーベルだけクリアパーツだとバランスが取れないので。
ビームの発生をリアルにするために根元を白く塗装しています。
狙撃機が近接武器を構える姿って良いですよね。(もはや何でも格好良い)
当然二刀流も可能。
ガンダムビルドファイターズ18話、EXAMシステムを発動した二刀流K9がケンプファーを圧倒する場面は作中でもトップクラスの格好良さでしたね。
これを機にもっとジムスナが活躍するアニメ作ってくださっていいんですよ?
素組み
素組みは素組みで好きですし(動かすときはもっぱらこちらを使用)、初めて素組みを完成させたときはその完成度に度肝を抜かれましたが、やはり今見るとプラスチック感が強いですね。
比較
こういう比較ができるのも2体持ちならではですね。前回各パーツごとに比較しているので今さらあれこれ言及する必要はありませんが、こうやって隣に並べると改めて完成品の凄みを感じられてとても良きです。
最後に今回撮影に用いた撮影ブースについて。
これはTwitterで見かけた
この組み立てラックを用いた簡易ブースを使用しています。
「簡易」とは言いながらも
ラックで囲って
白画用紙を固定して
照明を置いて
写真を撮って
トリミングするだけでこの仕上がりです。
材料はすべてダイソーのもので
- 組み立てラック ×3
- 専用ジョイント
- 白画用紙
- LEDライト
なので600円ちょいで揃います。(首が曲がる白いLEDライトはダイソーのものではありません。たしか2000円くらいのもの)
撮影には一眼レフを……と言いたいところですが、私はカメラに疎く、そもそもスマホのカメラの性能が良いのでスマホで撮っています。一応、マニュアルモードでシャッタースピード(SS)を1/30にし、これもまた100均で揃えた簡易スタンドにスマホを固定してセルフタイマーを3秒に設定して手ブレを起こさないよう留意していますが、私が撮影で心がけているのはそのくらいです。
プロの方から見れば上の写真はたいしたことのない仕上がりなのかもしれませんが、素人の私から見れば十分実用に足り得るので、写真の出来にあまりこだわらない方はぜひお試しください。
と、いうわけでMGジム・スナイパーⅡ製作は以上になります。
製作期間は2月1日~3月2日ということでちょうど1ヶ月程度でした。
総評としては、初のMG全塗装ということでパーツ数に圧倒されましたが概ね問題なく仕上がったといったところです。
良かった点としては
- 内装のメタル塗装が簡単な割に良い仕上がりになった
- デカール貼りやメタルパーツの知見を得た
- MGを仕上げたという達成感を得て、自信がついた
改善したい点としては
- サフを吹いたパーツのみ仕上がりがざらついていたので、サフ吹きの技術を上げるか、最初から吹かないようにする
- メタルパーツの接着方法
- パーツ単位での確認をもっとしっかり行い、塗り忘れがないようにする
ただ、第1回目の素組みの記事で書きましたが、あくまで私の本命はMGジム・スナイパーⅡ ホワイトディンゴ隊仕様をきれいに仕上げること。
せっかく作るなら格好良く仕上げたいので、まずは通常のジムスナⅡを全塗装で仕上げてから本命のWD隊仕様に取り掛かろうという算段です。
このノーマルタイプの製作はそのための試作に過ぎません。
WD隊仕様は今回のこの製作で上手くいったところを活かし、失敗したところは改善してよりクオリティの高い仕上がりを目指します。
さて次は、つい先日届いたこの
こっちのMG キュベレイダムドを鏡面仕上げで製作します。
さすがに同じものを連続で作ることには躊躇いました。一旦、別のものに手を出して、そこでもまた様々な技術を取得し、WDに応用できればと思います。
νガンダムはAmazonで少し安くなっていたのでポイントも併せて使って4k弱で買えました。
ただ、νガンダムに関してはネットで超絶技巧の改修作品をいくつもお見掛けして
「こんなディテールの細かい変態作品(誉め言葉) 作れるわけないじゃん……」
と完全に委縮しているので、素組みだけして2年くらい寝かせる可能性があります。
今後の成長に乞うご期待。
というわけでまずはキュベレイダムドですが、その前に鏡面仕上げについて勉強・練習を積むために
この赤ハロを練習台としてピッカピカの鏡面仕上げで製作したいと思います。
とりあえず4月を使って練習し、5、6月でその技術をキュベレイダムドに応用するという段取りです。初挑戦の鏡面仕上げなので温かい目で見守っていただければ幸いです。
次の記事はキュベレイダムドの仮組みになると思います。
それではまた次の製作でお会いしましょう~。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
製作過程はこちらから ↓
バックナンバー
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