MG ジム・スナイパーⅡ ~スミ入れ・部分塗装・デカール貼り~
箒です。
前回までで大まかな塗装が完了したので、今回から細かい塗装やディティールアップに移ります。
前回
まずはスミ入れから。
使用する道具はエナメルのスミ入れ用塗料です。毛細管現象を利用しての流し込みでスミ入れを行っていきます。これは今さら説明する必要もないかと思います。
若干繋がっていないところもありますが、ここはあとで微修正するとして。
タガネで彫った新規モールドにもちゃんとスミ入れができて満足の出来となりました。
ショルダーアーマーも同様に。
表面処理でやすりの粉が入り込んでスジ彫りした線が浮き上がった際にも確認はできましたが、やはり黒だと見栄えが違いますね。
脚の関節のグレーパーツも少しスミ入れ。意外と外から見えるパーツのひとつです。
バーニア内部もスミ入れしていきます。
続いて部分塗装に移ります。
部分塗装の対象パーツは以下になります。
- ふくらはぎの丸モールド
- ショルダーアーマーのダクト
- 肘パーツの丸モールド
- 各レッドパーツのダクト
これらをエナメル塗料のジャーマングレイで筆塗装していきます。筆はクレオスの面相筆を使用しています。
実は筆塗装の経験があまりなく、とりあえず経験ということで始めましたが、この面相筆を以てしてもあまりうまく仕上がりませんでした。
筆塗装前後です。最終的にはこんな感じで上手くまとまったように見えますが
塗装している最中はもうはみ出しまくってなかなか上手くいきませんでした。
手先は器用なほうだと自負していたのですが、筆に関してはダメダメです。そういえば私、絵描きはからっきしダメなんですよね……。その影響かな……。
筆塗装するくらいならどんなに細かいところでもマスキングかけて一気にエアブラシ使ったほうがきれいに仕上がるかも……と考えながら筆塗装していました。次回はそうするかもしれません。
はみ出したところはエナメルの薄め液を綿棒に染み込ませてふき取ってリカバリしました。なんとか見えるくらいにはなりましたが、ほんと難しいですわ。
普通の綿棒でも大丈夫ですが、先端が尖っているものを使用するとさらに細かく拭き取ることができてとても便利です。
レッドパーツのダクトもご覧の通り。お見せするのが恥ずかしいレベルです。
もう次からはマスキングしましょ、マスキング。
ということで紆余曲折ありましたが、なんとか筆塗装完了です。
ふくらはぎの丸モールドなんか5箇所×4つで結構大変でした。
最後にデカール貼りです。
実は私、デカールってあまり貼ったことなかったんですよね。あっても普通のデカールばかりで水転写デカールなんて小学生くらいの時に挑戦して爆発四散した思い出くらいしかなくてあまりいい印象がなかったんです。
ということで今回は水転写デカール貼りに挑戦です。(今回は挑戦が多い)
「デカールどうしようかなー」とか言っていましたが、近所のヨドバシで売っていたハイキューパーツのデカールを購入。ジムスナにもともと付いているものだけだと少ないので追加で貼っていきます。
慎重に慎重を重ねてまずは練習。左のプラ板に右の水転写デカールを貼ってみます。
手順としては、まず
貼りたい箇所にマークセッターを塗布。
見えにくいですが右下にマークセッターを塗りました。
水転写デカールを水に浮かべます。
「10秒くらい」とどこかのサイトで見かけたのですが、10秒って結構長いですね。沈まないか心配になりました。
台紙からデカールをスライドさせてピンセットでつまみます。
ここが結構難しい。台紙が水分をちゃんと吸っていればスルッとスライドされますが、力を掛け過ぎるとデカールが崩れますので、その辺の見極めが勝負どころになりそうです。
ピンセットはせっかくなのでデカール専用のものを使用。結構いいです、これ。
(貼りにくかったのでプラ板を180度回転)
マークセッターを塗った箇所にデカールを置き、綿棒で余分な水分を吸い取ります。
ここで水分を吸い取る前にピンセットで位置調整を行います。水分が残っている状態であれば動かすことができますが、綿棒で押し付けたりなんかすると固定されてしまうのでそこから動かすことは難しくなります。
私のようにデカールを置いてすぐ綿棒で押し付けるようなことはせず、慎重に位置調整してから綿棒を使用するようにしましょう。(上のデカールはこのあと爆発四散しました)
何度か練習して実際に貼ってみたのがこちら。まあまあですね。
水転写デカールは真ん中に貼るのが難しいです。位置調整でセンスが問われます。
綿棒で水分を吸い取る際にずれたりするので、その辺も計算に入れて上手いこと位置調整していきたいです。
少し慣れてきた頃の仕上がりです。掴んだコツとしてはデカールを水に浮かべてから取り出して少し時間を置くとしっかり台紙に水が吸収されてするっとデカールを取り出すことができます。無理に取り出そうとすると崩れちゃいますからね。
(個人的にこのサイドバックパックのデカールが気に入っています)
こちらは普通の転写デカールです。キットに付いてきたものを貼っています。
デカールを切り出して位置を調整してテープで固定し、
上からつまようじの後ろなどの固いもので擦るだけで
貼り付けることができます。水転写ばかり貼っていたせいか、普通の転写が素晴らしいものに見えました。貼る前になんとなく仕上がりが予想できますし、貼るときも上から擦るだけという気楽さ。
結局、水転写は最後まで自分のものにできませんでした。何度やっても上手くいかないときがあります。練習あるのみですね。
以上で今回の作業は終わりです。
残る作業はトップコート吹き、メタルパーツ付け、組み立てですね。あと2回で終えられそうです。
ご覧いただき、ありがとうございました。
次回
塗装や製作道具についてまとめました。